この辛い現実は、私が破壊してみせる。
今日はこの世界のすごく最悪な日から逃れるための日だ。
これからは、夜の12時に早々に切り上げて寝るように努力してみようと思った。
父さんに睡眠に深く指摘されている以上、睡眠前のルーティンはなんとか自分自身で行うべきだと思っていたからだ。
いつも家の中では強迫性の心に囚われて、寝る前の行動ルーティンをしなければ安心して寝れなくなったり、
そのせいで、会社の勤務の遅刻の確率に影響が出て、遅刻するたびにそれを失敗と見なすようになってきてしまって、
正直もうしんどくなってきた。疲れてきた。
だからこそだ、ここからは、睡眠前のルーティンをささっと終わらせて早めに寝るように心がけていくとしよう。
そうすれば、早寝早起きできるようになって、多少なりとも自分は苦しむことがなくなるだろうし、父さんや他人にも迷惑かけられないような心の余裕を持たせられるはずだ。
そして、仕事では、これから自分はどう生きていくべきかなんとなくわかった気がする。
困ったときは、ヨッシーちゃんのハートに見習って行動すればいいんだ。
ヨッシーちゃんは、いつも、のんびりして落ち着いていて、それでいて、美味しい食べ物や食べることが大好きな子なのだ。
ヨッシーちゃんにとって、美味しい食べ物や食べることこそが、幸せな気分になれるくらい好きな物事なのだから。
今日、自分の目の中にはテレビのような砂嵐しか映り込むことができないくらい落ち込んでいた時の私は、そんなヨッシーちゃんののんびりとした落ち着いた心にふと、目につくようになる。
もしヨッシーちゃんが何かしら失敗したときは、ヨッシーちゃんはどうしているのだろう…。と。
ヨッシーちゃんを見て、仕事に失敗して落ち込んでいる自分の心をこれから改変させてやることはできないかと、私は考えていた。
それを踏まえて、私は、ヨッシーちゃんが喋っているゲームの配信を覗いて、ヨッシーちゃんの発言を探して、自分のためになる発言として参考にしようとしていた。
配信を覗くと、ヨッシーちゃんはこんなことを言っていた。
「ヨッシー、のんびりしたいな。」
「落ち込んでたら幸せが逃げちゃうヨッシー!」
「皆さん、落ち着いて。落ち着いて。」
……落ち込んでたら、か。
確かに、今日の私は、落ち込んでばかりで、それまでにあったものが一瞬にしていつのまにか、私の目には映らなくなってしまっていた。
あの時の私の目はテレビの中の砂嵐の光景だった。
……だけど、ヨッシーちゃんは、どうかな?
彼の目は、キラキラしている。
あの目は何……?
彼の目は……前向きで……キラキラしているじゃやいか……。
好きなもののために生きているヨッシーちゃんだから、たとえ、やらかしそうになったり失敗しそうになったとしても、気にすることなくどこまでも頑張れたりすることができるのかな。
もしヨッシーちゃんみたいに、落ち着いてのんびり仕事を頑張ることができたら、自分にもヨッシーちゃんのように、幸せが訪れるのだろうか?
……そういう未来があってもいいな。
ヨッシーちゃんのためなら……、一度ヨッシーちゃんのハートに見習って、ヨッシーちゃんについていってみるようにのんびり行動してみたいと思う。
明日こそ、ヨッシーちゃんと一緒にしっかり頑張ろう。
……お休みなさい。