私は何度も何度もシナリオを書き換えなければならない
早寝早起きしようとしたが、できなかった。
みんなにこうします!と言っておきながら、俺はその言葉を破っちまった。
ああ、この画面を見ているあなたは、今笑えるならいくらでも笑っていい。バカにしてやってもいい。
どういうことかっていうと、俺はね、四時あたりで切り上げ寝ようとしたら、急に母さんがリビングに居座ったせいで寝れやしなかったの。
リビングという一つの部屋に俺一人の状態で寝室に行かなきゃならんっていうのに、お前そんなことしてきやがって…ってくらい母さんをひどく嫌いになりつつパニックになっていた。
それから俺は寝れたけどもうずっと寝たきりだったよ、もう作品作りなんていらねーって思えるくらいパニックになったまま、ずっと寝ちゃった。
お父さんからいただいた頭痛を治める薬さえも俺は飲んだ。
南極に放り投げられ意識遠くなるくらいに頭が痛くなったが、俺はあの母親から逃げれるなら薬でも夢でも何でもよかったのさ。
もうずっと、うなされた。
うなされてるように俺が寝てしまったせいで、途中で遊びに来てくれた、お姉ちゃんの子供には、うるさい!!どっかいけ!!ってキレちまった。
本当に申し訳ないって思った、だから、後であの子にはボイスメッセージ的な何かで謝ろうかと思う。
謝れてそれを次から気をつけるチャンスなんて、多分どっかあるもんだよ。
多分あの子、自分なりに俺を気遣おうとしてくれたんだろうな。それなら何かしら、詫びは入れとかなきゃだめだろうよ。
俺がいつまでもウダウダ苦しんだままになってしまうのなら、そこで私が自ら鎖や枷をぶった斬っていくしかない。
そこからだ、まず話はそこからだって。
それで、な。俺はあれ以来ヤケクソになって自分の今作っている作品に対して「作品なんていらない!!」とかどうこう言ってたが、しがらみが解かれたからか数時間経って作品作りをまだ続けようと思った。
どうして俺が作品なんていらない!って思うようになったかって…、いうと、上記の通りの行動や早寝早起きをお母さんのせいでやることができずに早寝早起きに失敗してしまったのが原因で、そういった自分にいつのまにか取り憑かれている切迫観念とやら強迫性とやらによる行動をなすすべなく崩されてしまったせいで、私はパニックになってしまったんだ。
だけどな、今こんなこと、俺がどうなっているかなんて、俺がああだこうだうだうだあなたに言ってもな、
あなたさ、俺のことを全然わかるわけないだろ。
ってかあなたと俺はそもそも友人でもなんでもないんだから、それなら仕方ねーってわけのオチなんだけどさ!
…いや、もしこの画面を見ているあなたはそれは違うっていうんなら、違ったなら違ったで申し訳ないと思う。
だけどな、それでも、俺はあなたにそんな不安を抱いていたんだよ。それは父さんに対しても同じだったよ。
でも父さんは、こんな私に対しても忙しい中ちゃんと親として、こんな俺なんかの理解に励んでくれたんだよ。70くらい歳食っててもさ。君とは違うね、彼は懸命に生きている。親の自慢話なぞ偉そうにして申し訳ないがな。
だから、俺がこんなこと話してもきっとわかってくれないという8割の覚悟、俺が全部吐き出せばきっとどうにかしてくれるのが2割の信用の上で、俺が今どうなっているか、私が文字で説明することにした。
声でやっちまえよ、ってあなたは思っただろ。はは、人としてはそれが当たり前だろうが、俺は人間のくせにそれができないんだ。本当にできないの。人間のくせにさ。残念ながらね。悲しいよね。
実際、表側のように生きている俺は、声では今俺がどうなっているか、あるいはどんな気持ちかなんてうまく説明をすることができないんだよ。
表向きの俺は声で言葉を話すが、人には声をかけづらく本音を話すことができない。そうだ、私は言葉が未発達なんだからな。それを話したお医者さんから聞いたお父さんから、そういうことを言われたんだよ、私はそういう人だと。
でも裏側の本当の私は、文字で言葉を話し素直に本音や今の気持ちをガッツリ言えてしまうんだよ。
そんな私がいるわけで、そこで、ここでは私に代わって筆を取るように…、今自分がどんなに苦しんでしまっているか、全てを説明することにした。
結果は…、当然ちゃんとわかってくれた。俺の予測を裏切ってくれたように…、理解してくれた。まあ親として当たり前のことだからな!そこから父さんなりに解決策をうまく考えて父さんは話してくれた。
俺はそこからうんうん、とうなずきつつ彼の話を聞いた…。時にはそれを振り返るために、彼のお話の録音もとっていた。
そうすれば自分のための生き方を改めて見つけられるかもしれない、と思ってる。こんな私でもどうすれば生きることができるかっていう方法をな。
私はその言葉をもとに見つけ出してやる……。
あとこれからは…、欲しいものがあるなら、ちゃんと話さなきゃ…って思った。
今思い出せる分なら洗いざらい話しちまえばいい、そう、今私が苦しみの音をあげたように。
今度からはお父さんの話の通りに、生き方というシナリオを書き換えた上で、私は再度前向きに生きてみせなければ。
そんな感じで、明日も仕事を頑張ってやっていこうじゃないか。
あと、12月になったら本気で作品作り頑張るぞ。
私はまだ諦めたわけじゃないんだ。朝っぱらから強迫性や切迫観念に縛られてパニックになってしまって、作品作りなんていらない!!こんなもの!!とはほざいてしまっていたが、お父さんとのお話と、この一日中丸休みしたおかげで、そんな気持ちはなくなった。
しかし次からはもう、今度は流石に大人しく頑張らなければいけないな。
俺が真面目に頑張ろうとした矢先に、何度も何度も悪運が俺に殴りかかってくるようなことが起こるんだから……。
……今度こそスケジュールをしっかりして、のんびり頑張ろう。
……お休みなさい。